一般社団法人unisteps(東京都渋谷区)は2026年1月15日、主要ファッションブランド200社の脱炭素関連の情報開示を評価した日本語版レポート「ファッション透明性インデックス 脱炭素編 -What Fuels Fashion? 2025-」を公開し、平均スコアが14%にとどまったと示しました。上位はH&M(71%)やONIVERSEグループ(63%)、Puma(51%)などでした。

評価は①説明責任②脱炭素化③エネルギー調達④資金調達⑤公正な移行と政策提言の5テーマで行い、同団体は「実践の良し悪し」ではなく、計画やデータを含む透明性の度合いを測る指標だと位置づけます。公開比率の低さとして、サプライチェーン全体の再生可能エネルギー使用目標を開示するブランドは約10%、サプライヤーの脱炭素化支援額を開示するブランドは6%未満、化石燃料や石炭の廃止計画を開示するブランドは約18%としました。

また、生産工程で大きな排出要因となる染色・漂白・乾燥などの熱需要を挙げ、化石燃料に依存しない低炭素の熱エネルギー「クリーンヒート(電気ボイラー、ヒートポンプ等)」が最大の盲点であり最大のインパクト領域だと指摘しました。工場の暑熱環境悪化による熱中症リスクや生産性低下にも触れ、熱の転換が健康・大気汚染面にも波及し得るとしています。今後は、熱の電化やクリーン熱導入、資金支援の実績を含む開示が進むかが、サプライチェーン全体の脱炭素を左右するとみられます。

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